『トム・ソーヤーの冒険』
1988年発売／ファミリーコンピュータ／アクション＆シューティング／株式会社セタ
マーク・トウェイン作の児童文学をアクションゲーム化(まあ元が冒険小説だし、ジキル博士とハイド氏を横スクロールアクションにするよりは違和感がない)。とは言うものの「トムの夢の中」という設定なのでかなりやりたい放題で、原作再現度は限りなく低い。アクションゲームとして見れば普通に面白く、グラフィックもサウンドも良好。
1989年にはRPG『スクウェアのトム・ソーヤ』も発売されている(本作の方が先に発売されたため、向こうがわざわざ社名をタイトルに入れたのは有名な話）。原作小説やアニメ放映の周年でもないハンパな時期になぜトム・ソーヤ被りをしたのかは不明。
ステージ1｢河の冒険｣のみ縦スクロール。シューティング味が強い。
インジャン・ジョーが弓矢を使うシーンは原作やアニメ・映画でもあまり見たことがない。名作劇場アニメや『スクウェアのトム・ソーヤ』ではトラウマ級の怖さを誇った極悪人ではあるが、子供を手にかけたりはしない等、ギリギリ人間味が残されたキャラでもある。悪役としては非常に魅力的で、彼が主役のモバゲーがあったりする。
説明書にエンディングをバッチリ載せなくても…。
