レトロゲームの説明書保管庫

所持しているゲームの説明書を気ままに載せていきます。

『彷魔が刻』1988年/ファミコン

『彷魔が刻』

1988年発売/ファミリーコンピュータ/アクション/東宝株式会社

 

 「逢魔が時(おうまがとき)」ではなく「彷魔が刻(ほうまがとき)」。古典的な怪奇ミステリ小説「ジーキル博士とハイド氏」をどう考えても向いていない横スクロールアクションゲーム化した珍品。ロンドン市民たちがあの手この手で嫌がらせを仕掛けてくる中、かっこいいジャンプで避けることくらいしかできないジーキル博士の姿が涙を誘う。

 

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パッケージでは『ジーキル博士の彷魔が刻』と書かれているが、ゲーム内のタイトル画面や説明書では「ジーキル博士の~」が省略されている。『彷魔が刻』だけでは何のことやらわからないので付け足したのであろう(付け足してもよくわからないが)。ちなみにこの説明書、画面写真が1枚も使われていない。ただでさえ難解なシステムなのに…

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基本的なゲーム進行が非常にわかりにくい。要は①ジーキルが一定以上のストレスを受けるとハイド氏になる。②ハイド氏になると、ステージの最初から強制左スクロール(ジーキルとは逆方向)で進んでいく。③ハイド氏モードで敵を倒すとストレスが減り、ジーキルに戻ることができる。④ハイド氏がジーキルの進んだ距離以上に進んでしまうとゲームオーバーとなる。…というシステム。問題は④で死亡する条件がゲーム中で説明されないこと。「なんか知らんが突然死んだ」としか思えない。

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ロンドンは普通に歩くだけでも「数え上げたらきりがない障害が待ち構えて」いるデンジャラスシティなのだ。

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ちなみにハイド氏の放つサイコ・ウェーブは、ものすごく独特の軌道を描いて飛んでいく。もはや飛び道具とは言えないほど独特。