『さんまの名探偵』
1987年発売/ファミリーコンピュータ/アドベンチャー/株式会社ナムコ
キャラゲー以上に当たり外れが大きい、というかほぼハズレしかない印象のタレントゲームの中では随一の完成度を誇る名作。テキストアドベンチャーのハードルを可能な限りまで下げた親切設計で、時折挟まれるミニゲームもいいアクセント。登場する吉本芸人たちのキャラも立っており、暗くなりがちな探偵モノの雰囲気をおなじみのギャグで中和してくれる。
当然ながら吉本興業の監修のもと作られたゲームだが、肝心の芸人たち本人には話が通っていなかったらしく、復刻はほぼ絶望的。
オープニングムービーの文珍が殺されるシーンは軽くトラウマ。
たかゆき、あやこは架空の人物。ここには載っていないが、たぶん本作でいちばんの強敵は横山やすしである。
さすがに「どつく」は使う場面が少ない。
なぜカーソルがカニの形なのかはよくわからない。ちなみに本作のミニゲーム「ギャラクシガニ」は難しいわりになかなか面白い。