『NHK大河ドラマ 太平記』
1991年発売／メガドライブ／シミュレーション／株式会社セガ・エンタープライゼス
同じく大河ドラマの｢太平記｣を題材にしたゲームであるPCエンジン版とは戦略シミュレーションである点は共通しているものの、中味は完全な別物となっている。武将同士の一騎打ちではアクションバトルになるため、多少の戦力差なら腕前しだいでひっくり返せる…というのがポイント。
ストーリー自体は大河ドラマの内容をあまり再現できておらず、ぶっちゃけて言うと単に南北朝の戦いを描いた戦略シミュレーションでしかない。難易度はかなり硬派で、ドラマから入ったミーハーな層へのウケは悪かったものと思われる。
弓での一騎打ちはかなりラクな部類で、相手の後ろを取ればだいたい勝ててしまう。チキン戦法でも勝てばよいのだ。
足利帖でも楠木・新田帖でも登場する武将は変わらない。
武将グラフィックもまったく大河ドラマ版に似せる気がないが、まあそれは仕方ないか。ただ少なくとも佐々木道誉は連歌のほか茶道・華道にも通じた文化人、かつ政治的な策謀にも長けた人物であり、本作のような隻眼のワイルドガイではないと思われる。
