『NHK大河ドラマ 太平記』
1992年発売/PCエンジン/シミュレーション/株式会社NHKエンタープライズ
1991年の大河ドラマ「太平記」のゲーム版。ヘクス上のユニットを動かして敵武将の討伐を目指すよくあるタイプの戦略シミュレーションで、戦国絵巻のような独特のグラフィックが持ち味。ところどころ妙に血生臭く、倒された兵士は血ヘドを吐いてその場に力なく横たわり、敵武将にトドメを刺すと喉を掻っ切られて血しぶきを上げるグラフィックが表示される。原作再現はおざなりで、大河ドラマの雰囲気を味わえるかどうかは大変微妙。
ちなみにメガドライブ版『NHK大河ドラマ 太平記』はセガが開発・販売しており、中身はまったく異なる。また、PCエンジンCDROM2で発売された『太平記』は大河ドラマとは関係ない作品。
シナリオ2では「太平記」主役の足利尊氏の出番が一切ない。しかも主役は南朝側の北畠顕家になっている。なぜ?
戦闘アニメはそこそこ雰囲気があるが、同じような場面を第一陣~第五陣と連続で見せられ、スキップできないのですぐ飽きる。
遠距離攻撃できるのは弓矢武者のみなので、彼らをいかに使いこなすかがカギになる。というか弓矢武者さえ生き残っていればわりとなんとかなる。