レトロゲームの説明書保管庫

所持しているゲームの説明書を気ままに載せていきます。

『子猫物語』1986年/ディスクシステム

『子猫物語』

1986年発売/ファミリーコンピュータディスクシステム/アクション/株式会社ポニーキャニオン

 

 ムツゴロウこと畑正憲氏が監督・脚本を務めた同名映画のゲーム化。子ネコのチャトランを操作して1年12か月、それぞれの昼と夜の計24ステージを進んでいく。季節によって背景の草花が変わるという雰囲気の変化はあるものの、ステージギミックは「木箱に乗って川を渡る」くらいしかなく、ボスもクマのみなので早々に飽きが来る。チャトランはネズミや魚、雨粒に触れただけで一発ミスになる脆弱さで、慎重な操作が求められる。相棒のパグのプー助を呼び出せば、敵をチャトランもろともどんどんなぎ倒していってくれるが、プー助は猪突猛進過ぎて穴が空いているとそのまま落ちて行ってしまう。

 原作映画の音楽は坂本龍一で、ポップさと同時に静謐さも感じられる格調高い楽曲ぞろいだったが、本作のBGMは形容しがたい妙なモノ。全体的にやっつけ感が漂う出来ではあるが、プレイした人の多くが「木の葉っぱの揺れ方」については評価しているようだ。葉っぱの揺れ方がスゴいゲームと覚えておけばいい。

 

ディスクシステムの説明書ではおなじみのシール。本作では2シート分ついてくる。

本作はタイトル通りの猫映画だが、当時まだマイナーな犬種だったパグが大活躍する犬映画でもある。ゲームのプー助はまったくパグに見えないが。

原作映画でもクマとパグがリアルファイトを繰り広げる、愛犬家卒倒モノのシーンがある。

コンティニュー、セーブ、ロード機能があるがすべて説明書に記載が無く、裏技扱いになっている。