『北斗の拳』
1986年発売/ファミリーコンピュータ/アクション/東映動画株式会社
雑なグラフィック、雑なゲーム性、雑な原作再現と三拍子そろった横スクロールアクション(しかも左側に進む)。「あたたたたた」を再現したつもりなのか、ケンシロウが攻撃するたびにポポポ、ポポポポポと甲高い音が出るので脱力する。当時のキャラゲーなんてそんなもんだろと思われるかもしれないが、傑作と名高いセガマークⅢ版『北斗の拳』は本作の1か月前に出ているので比較されやすい。
画面奥に進むための操作が面倒くさすぎる。よくネタにされる「あべしを取ってパワーアップ」だが、そもそもなぜ「あべし」をピックアップしたのかよくわからない(連載当時は「ひでぶ」「たわば」辺りが有名で、ジャンプの読者コーナー「ジャンプ放送局」でもよく擦られていた)。
ボスに特定の方法でとどめを刺すと専用の演出が入る。本作で唯一評価できるポイント。