『マジカルテトリスチャレンジ featuring ミッキー』
1998年発売/ニンテンドウ64/パズル/株式会社カプコン
対戦要素をより強めた『テトリス』で、当時アーケード版でも展開されていたもの。2ライン以上同時に消すと相手に5マスの「おじゃまピース」を送り込むことができるが、おじゃまピースを使う前にこちらが1ライン消せば「カウンター」となって相手に送り返すことが可能。また、ラインを消すごとに溜まっていく「マジカルゲージ」が満タンになると、ピースの隙間を自動的に埋めて平らにしてくれるほか、縦1ラインを空けて逆転のチャンスを作ってくれる。
それこそ無数にある『テトリス』のアレンジゲームの中では、なかなかバランスのいいシステムと言える。ミッキーたちの動きも普通に可愛らしく、キャラゲーとしても悪くない出来の佳作。
どのキャラを選んでも性能差が無いのは『テトリス』においては親切とも言える。ビッグ・バッド・ウルフは「三匹の子ぶた」などに出てくる、典型的な「童話の悪い狼」である。
カウンターを繰り返すごとにヤバい大きさのおじゃまピースに成長する。本作では4列消しのテトリスを狙うより、細かく2列ずつ消しておじゃまピースを送り込んだ方が有利になる状況も多い。
マジカルゲージを短くする方法は「画面全消し」。狙うは難しいが恩恵もそれなりに大きい。