『バーチャルウォーズ』
1994年発売/スーパーファミコン/アクション/株式会社ココナッツジャパン
バーチャルリアリティを題材にした、1992年公開の映画が原作のアクションゲーム。グラフィックの再現などは頑張っているが、ストーリーはまったくもって意味不明。というかオリジナル展開が多く、原作映画を観ていてもよくわからないと思う。
ゲームはシチュエーションによって操作が大きく変わり、リアリティゾーン(現実世界)はいわゆる『魂斗羅』タイプの横スクロールシューティングアクション。その他にもFPS視点の3Dシューティングだの、IQテストじみたミニゲームだのカーチェイスだのいろいろ盛り込んでいるが、どれも理不尽な難しさがありイライラが募る。ゲームボーイ版、海外のみメガドライブ版も出ているが、いずれも「比較的高品質のグラフィック」「映画とかけ離れた内容」「鬼畜な難易度」の3点は共通しているようだ。
映画の原作小説はスティーブン・キングの短編「芝刈り機の男」。「自分の庭で全裸中年男性が芝刈り機を使っているので注意したら、芝刈り機で轢き殺されちゃってトホホ」というブラック・ユーモア短編であり、芝刈り機が出てくる点以外まったく関連性がない。
アンジェロとカーラ、どちらを選んでも見た目以外の違いはない。
どうも各ゾーンの説明が足りていない気がする。この説明だけで「サイバージョーブ」で何をすればいいのかわかる人がどれだけいるか。説明書を読んでいても初見殺しになってしまう。