『ハドソンホーク』
1991年発売/ファミリーコンピュータ/アクション/株式会社エピックソニーレコード
主演のブルース・ウィリスがシナリオにまで手を伸ばした結果、盛大に滑り散らかした映画『ハドソン・ホーク』が原作の横スクロールアクション(ゲーム版はナカグロが入っていない)。ファミコン版の他にもゲームボーイ版、各種PC版が発売されている。
わけのわからない軌道を描く飛び道具、リーチの短いパンチ、低すぎるジャンプ力、妙な慣性のある歩行、イジワルな即死トラップ、意味不明のストーリー展開など、プレイヤーをイライラさせることにのみ特化したパーフェクトな快作。説明書もルビや文章が怪しく、まともに校正してないと思われる。
原作はシュールなコメディ映画なのだが、あたかもハードクライムアクションのように宣伝したため世界中で顰蹙を買う。結果、ゴールデンラズベリー賞を3部門獲得した。
このソフトボールがビックリするほど敵に当たらない。軌道がトリッキー過ぎる。Bボタンの長押しでパンチになる、という操作性も極悪。
この「箱の2段重ね」は最初のステージの開始3分くらいの場所だが、プレイヤーの半分はここで諦めると思う。ガスコイン神父並の難所。難しいというより精神的イライラがすごい。