『忍者武雷伝説』
1991年発売/メガドライブ/シミュレーションRPG/株式会社セガ・エンタープライゼス
一言で言えば「和風ファイアーエムブレム」で済むのだが、異様に力の入ったSEや演出、時代劇のスチルを勝手に引用したかのような実写風グラフィック、女っ気皆無のむさいユニット等のおかげで忘れがたいインパクトを残す。しっかりと先達を研究したのか、UI関連もなかなか快適で遊びやすい。
遊びやすくはあるが、難易度自体は相当に高い。いわゆる稼ぎプレイが一切できず、敵の数は固定、お金も手に入るタイミングと額が完全に固定されているので、どのユニットに成長リソースをつぎ込むべきかしっかり見極める必要がある。「成長させればどんなユニットでも活躍できる!」みたいな甘っちょろさはこの戦乱の世では通用しないのだ。全編通じて詰将棋をやらされているようなもので、歯ごたえはかなりのもの。その一方でストーリーは全10章と短めだが、この難度で大ボリュームだったらそれはそれでキツかったとは思うが。
日数(残りターン)が設定されているのがなかなかシビア。日数に余裕があるなら、敵をわざと倒さないように攻撃して経験値を積極的に稼ぐ…くらいの貪欲なプレイをしないとクリアには程遠い。
購入したアイテムを部隊内で交換したりはできない。武器を持たせたいユニットで村を訪れる必要がある。