『ファミコンジャンプ 英雄列伝』
1988年発売/ファミリーコンピュータ/アクションRPG/株式会社バンダイ
週刊少年ジャンプ20周年記念作品。バトル漫画にギャグ漫画、スポーツ漫画に恋愛漫画、グルメ漫画に青春漫画にSF漫画に動物漫画と、あらゆるジャンルの作品をブチ込んだため、すがすがしいほどに世界設定が統一されていない。登場するのは当時の掲載作品を中心とした33作品で、ジャンプ創刊号に掲載されていた野球漫画『父の魂』のキャラすら登場する。
クソゲーと言い切るほど破綻してはいないのだが、バトルはいまいち手ごたえと達成感がなく、先へ進むヒントも少なく、知らないキャラについてはなにもわからず、ストーリー展開も唐突で、最初から最後まで何をやらされているのかよくわからない。悪い意味で夢のような作品。
仲間になるキャラは左ページ上からケンシロウ(北斗の拳)、間抜作(ついでにとんちんかん)、孫悟空(DRAGON BALL)、則巻アラレ(Dr.スランプ)、冴羽獠(CITY HUNTER)、ペガサス星矢(聖闘士星矢)、剣桃太郎(魁!!男塾)、戸川万吉(男一匹ガキ大将)、ジョセフ・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)、鬼哭霊気(ゴッドサイダー)、渡イサム(荒野の少年イサム)、加納錠治(ドーベルマン刑事)、大空翼(キャプテン翼)、山下たろー(県立海空高校野球部員山下たろーくん)、宇野球一(アストロ球団)、キン肉スグル(キン肉マン)。当時のメインターゲット層である70年代後半生まれのチビっ子が知らないであろうキャラも多い。
スタート地点にある北斗村はモヒカンに占拠されており、まともに情報収集できない。ゲーム開始直後から何をやればいいのか途方に暮れる。
ドラゴンボールやドラゴンレーダーが基本システムに組み込まれていることからわかる通り、鳥山明作品の扱いはかなり大きい。
サブゲームはわりと多彩。野球勝負にPK合戦、サーキットレースなどでジャンプキャラと対決できる。