『ジーコサッカー』
1994年発売/スーパーファミコン/スポーツ/エレクトロニック・アーツ・ビクター株式会社
あまりの不評ぶりに、100円以下の投げ売り(定価9800円)が定番になっていた伝説の失敗作。晩年は違法ソフトメーカーに買い占められたあげく基盤を取り換えられ、「SM調教師瞳」として転用されたという逸話を持つ。
不評の理由は説明書を読むだけでも明らかなほど。従来のサッカーゲームとは異なり、カーソルで選手や特定の地点をクリックして間接的に指示を出す…というのが本作のウリだが、コントローラでは操作が非常にわずらわしく、別売りのスーパーファミコンマウスでの操作を前提で作っているとしか思えない。操作が面倒くさいわりにスピード感も迫力も無く、2P対戦もできない。ファミコン時代のサッカーゲームと比べてもまったく盛り上がる箇所が無く、ここまで根本的な部分で失敗しているゲームも珍しい。
1993年に開幕したJリーグの影響で、当時は『キャプテン翼』以来のサッカーブームだった。
後年のインタビューで、ジーコは本作の開発には一切タッチしていないと語っている。
充実しているようでそうでもないゲームモード
スーパーファミコンマウスは定価3190円でした
イエローカードやレッドカードは無い。控え選手という概念が無いため、退場させられることも無い
要はメイン選手の操作は左クリック、サポート選手の操作は右クリックで行う、ということ。
鹿島アントラーズ以外の実在チームは出てこない。