『竜の子ファイター』
1989年発売/PCエンジン/アクション/トンキンハウス
宮下あきらファンの少年が宮下あきらの漫画世界に召喚され、宮下あきらの頼みを受けて宮下あきら新作の主人公になる! という設定からして正気とは思えない、怒涛の宮下あきら推しアクションゲーム。氏の代表作である『魁!! 男塾』のような熱さはほとんど無く、全体的な雰囲気は『激!! 極虎一家』初期、あるいは『天より高く』末期のようなギャグ寄りの作風。
ゲーム自体はなんともヌルい出来で、同じステージに何度も挑まされたり、意味不明の同じイベントが何度も差し込まれたり、ラスボスすら前に戦ったボスとまったく同じだったりと手抜きに近い使いまわしが目立つ。そのくせ難易度は妙に高く、爽快感も薄い。宮下あきらの起用だけでゴリ押しした感が否めない。
主人公が8頭身になるとマジックが使えなくなり、当たり判定が大きくなる。あまり強くなった気がしない。
ステージの画面が切り替わるたびに何度も何度も占い屋のジジイが登場して「物はなんにも売らないや」とほざき、よくわからない占い結果を残していく。ヒントにも何にもなっておらず、テンポが悪いうえに意味と意図が不明。