『百鬼夜行』
1989年発売/ファミリーコンピュータ/RPG/株式会社ユース
妖怪が跳梁跋扈する城下町が舞台の和風RPG。主人公は忍者で、武士・浪人・商人・山伏・盗賊・僧侶といった職業から4人を仲間にして連れ歩くことができる。街は2D、探索のメインとなるダンジョンは3Dで表示されるほか、時間経過によって昼夜が切り替わり、イベントや登場する敵が変化する要素もある。
コンセプトはなかなか良さげだが、だだっ広いくせにイベントが何もない街とダンジョン、バランスという概念を放棄したクソみてえな戦闘バランスのおかげで少しも面白くない。さすが『バツ&テリー 魔境の鉄人レース』を世に送り出したユースである。BGMは和の雰囲気が出ていて悪くないのだが。
ダンジョンモードでは「ちず」を持っていれば右下に周囲のマップが表示されるが、ダンジョン自体が異様に広いのでマッピングは必須。また、自分の向きを確認するには「ほうこうじしゃく」が必要になる。
バトル画面ではサイドビューになるが、主人公たちは棒立ちのまま微動だにしないのでまるで迫力がない。だったら主人公たちのグラフィックいらね〜のでは。
能力では「きようど」の重要度が高く、これが低いとそもそも攻撃が当たらないので戦闘で役に立たない。
隅っこにサラリと載っている百鬼大王は本作のラスボスである。どの敵もイラストはなかなかの迫力だが、ゲーム中では…。