『ブルースブラザーズ』
1993年発売/スーパーファミコン/アクション/株式会社ケムコ
20世紀を代表する名作映画のゲーム化作品。もともとブルース・ブラザーズはアメリカの人気バラエティ「サタデー・ナイト・ライブ」の1コーナーから生まれたキャラクターで、言わば海外の『カトちゃんケンちゃん』である(多分)。海外のファミコン、NESでもアクションゲームが発売されていたりする。
ストーリーは完全にオリジナルだが、ファンタジーな味付けが意外と違和感なくしっくりきている。名曲「Everybody Needs Somebody to Love」のアレンジなどBGMはさすがに頑張っており、グラフィックも悪くない。問題はイビツな難易度で、1人プレイだと最初のSTAGE1からして小学生が『スーパーマリオメーカー』で作ったようなイジワルな構造をしているが、一方で拍子抜けするほど簡単なステージもある。全体的に繊細なジャンプを求められる箇所が多く、映画のようにゴキゲンな道中とはならない。
1人プレイ時と2人同時プレイ時ではステージの構造自体が異なるほか、2人プレイ専用のアクションもあるのでだいぶ印象が変わる。題材的に2人プレイを前提にしているのかもしれないが、どっちも難しいことに変わりはない。
ブルース・ブラザーズは「周囲で大騒動が起きてても本人たちはポーカーフェイス」というキャラなのでこんなに陽気でファンキーでは無いのだが、これはこれで違和感がない。
キャラの選択時や、レコードを取った時にいちいちシャウトする。ゴキゲンだぜ。ちなみにジェイクとエルウッドで性能差は無い。
ステージは1人プレイだと全34面、2人プレイだと全24面。パスワードやセーブ等はないのでまあ妥当なボリューム。
アイスクリームを取ると、BBの上半身がムキムキになってスーツを破り捨てる。
当然だが、ドラゴンだのドードー鳥だのは映画には一切出てこない。