『ファジカルファイター』
1991年発売/ファミリーコンピュータ/シューティング/株式会社シグマ
1990年ごろに一瞬流行った「ファジー理論」を取り入れたシューティングゲーム。当時はAIの進化により、状況に合わせて稼働時間を自動決定してくれる洗濯機や電子レンジなどが発売されブームとなっていた。本作は自機の「ファジー機能」をONにすることで勝手に戦ってくれるのだが、普通にバンバン死ぬので自分で操作した方がマシである。
RPGチックな成長要素があり、アイテムを購入することでさまざまなパワーアップが可能(自機がオパオパに激似なのがなんとも)。ただアイテムを買える場所は『ドラクエ』風のファンタジーな町で、お店も「どうぐや」「よろずや」とこれまたRPGチックな名称。そんなお店でレーザーだのエンジンだのを売っていたりする。世界観もファジー過ぎるのは狙ってやっているのか天然なのか。
「フィジカルファイター」ではない。fuzzicalは造語であり、本作以外ではパナソニックの家電でしか使われていない。
数字4ケタと短すぎるパスワード。覚えやすいのはいいのだが、成長要素が完全に反映されておらず、再開後は稼ぎプレイが必要になる。パスワードまでファジーにしてどうする。
各ステージはバラエティに富んだ雰囲気で、BGMも悪くない。ただ道中が長く、ボスも固めなのでやや冗長。