『バトルエース』
1989年発売/PCエンジンスーパーグラフィックス/シューティング/株式会社ハドソンソフト
PCエンジンスーパーグラフィックス唯一のローンチソフトで、主観視点の3Dシューティング。グラフィックの迫力は流石のクオリティでBGMも素晴らしく、スーパーグラフィックスの性能をアピールするにはうってつけ! と制作側は考えていたのだろうが…。
よく『アフターバーナー(Ⅱ)』と比較されるが、第三者視点で距離感がつかみやすく、ローリングや速度調整などの強みもある向こうと比べると『バトルエース』は明らかに練り込み不足。スーパーグラフィックスは2本目のソフト『魔動王グランゾード』が出るまで4か月の間が空いており、それまで本作1本で乗り切らざるを得なかったのは相当キツかっただろうと思われる。
「アルティメーターやロールメーターって何?」という解説がいっさい載っていない。
ボスキャラが存在するのも『アフターバーナー』との大きな違いだが、「ボスとは至近距離で戦うのでホーミングミサイルが使えない」という謎の制約がある。この辺りも含め、最初から最後まで「敵の弾をひたすら避けて撃つ」という極めてシンプルなゲーム性のみで押し切っている感が強い。