『ジャッキーチェン』1991年／PCエンジン

『ジャッキーチェン』

1991年発売／ファミリーコンピュータ／アクション／株式会社ハドソン

　ストーリー・敵は完全オリジナルで、ジャッキー要素は薄く主人公をラーメンマンに変えても成立しそうなアクションゲーム。とは言えタレントゲームにありがちな雑さは感じられず、やや高難度かつ冗長ではあるが普通に遊べる出来。

　ファミコン版が同時期に発売されており、基本システムはほぼ同じだがステージ構成がかなり異なる。PCエンジン版のウリはジャッキー本人ではないもののボイスが入っていることで（トゲを踏むと「オアタァーーーッ!!」と情けない悲鳴を上げる）、それなりに雰囲気がある。エンディングもまったく異なる内容なので、両バージョン遊ぶ価値はじゅうぶんあるだろう。

まるで実写のようなイラスト。Amazonではなぜか「ジャッキーチェンのドラゴンロード」というタイトルになっているが、『ジャッキーチェン』が正しい。映画『ドラゴンロード』と本作はまったく関連が無い。

技名などが『ストⅡ』と酷似しているが、本作のほうが早いので偶然の一致と思われる。

木人が出てくるところが唯一ジャッキー・チェンらしい点。

◆補足

説明書表紙の、取って付けたような「平成3年第1弾」のシールを剥がすと、香港のテレビ局「無綫電視」のロゴが現れる。まあ、なんかあったのでしょう。