『サンサーラ・ナーガ』
1990年発売/ファミリーコンピュータ/RPG/ビクター音楽産業株式会社
押井守が監督・シナリオを、桜玉吉がキャラクターデザインを担当したRPG。主人公は竜使いでありレベルは一切上がらず、卵から孵したチビ竜を育てていくことになる。育成のメインはモンスターを倒してエサにすることだが、竜は主人公の行動をちゃんと見ているため、敵から逃げ回ったり町の人に喧嘩を売ったりしていると、竜の性格に影響することがある。この「手間のかかる育成」が、かえって竜への思い入れを強めてくれる。
マップが広いわりにストーリー自体はあまり長くは無いが、終盤は非常にドラマチックな展開。グラフィック・BGMも悪くなく、素材は最高なのだが微妙なテンポの悪さ、難易度の高さが少々気になる。少しだけバランス調整すれば万人に勧められる傑作になったと思うのだが…。
右上はパラパラ漫画になっている。
倒した敵には「竜のエサ」「換金」「装備の素材」と、3つの使い道がある。序盤の敵が強力な装備の素材になることもある。
竜のタイプは勇敢さ(BR)と道徳性(MO)が大きく影響する模様。
竜のパラメータは本作独自のものが多く個性的。レベルがマイナスから始まるのも珍しい。
フィールド全体マップを確認する手段は説明書(と付録)しかない。
ヒント券つきの説明書、初めて見たがいいアイデアだと思う。
◆ワールドマップ