『ゴジラ』
1988年発売/ファミリーコンピュータ/アクション/東宝株式会社
東宝発売だけあってビジュアル面はなかなかの出来で(開発はコンパイル)、タイトル画面から大迫力のゴジラが出迎えてくれる。シミュレーション風のヘクス・モードでゴジラとモスラを移動させ、移動後は横スクロールアクションのバトル・ステージに移行し兵器群と戦う。ゴジラたちと同じくヘクスを移動する敵怪獣と隣接した時は、兵器の代わりにその怪獣とのバトルに突入する。怪獣ならではの重厚な動きを再現しつつ、動かしていてダルくならない程度の軽快な操作を両立しているのに感心する。怪獣が主役のゲームとしてはなかなかの完成度ではなかろうか。
説明書はいきなりワンポイントアドバイスから始まったりと、かなりトリッキーな構成。プレイヤーが疑問に思うであろう箇所(クリア条件、ゲームの中断の仕方など)を真っ先に説明してくれるのはわりと親切かもしれない。
序盤はバトル・フィールドで空を飛べ、耐久力があり、ヘクス・モードでも移動力の高いモスラのほうが使いやすかったりする。ゴジラはある程度レベルを上げないと強みである攻撃力の高さを発揮できない。
バランやゲゾラなど渋い怪獣も登場する。黒サメ号は『ゴジラ』シリーズではなく『緯度0大作戦』のメカニックである。渋すぎる。