『インスマウスの館』
1995年発売/バーチャルボーイ/シューティング/株式会社アイマックス
化物どもがうろつく迷宮のような館を探索するFPSで、基本システムは『ZOOM』を彷彿とさせる。インスマウスとは伝説的ホラー作家・ラヴクラフトの著作に登場する港町で、幾多のクトゥルー神話作品の舞台にもなっている。赤と黒で構成されたある意味非現実的なグラフィックと、3Dならではの没入感は確かにホラーゲーム向きかもしれない。正直なところゲームとしてはかなり練り込み不足な気もするが、雰囲気自体は悪くない。VRのホラーゲームが当たり前になった今から考えれば、かなり先進的な1本と言える。
制限時間がやや短めでせわしない。シューティングゲームである点といい、クトゥルー神話のゴシックな雰囲気を期待していると面食らうかもしれない。
インスマウスは怪物の名前ではなく町の名前なのだが、まあ些細なことである。インスマウス面とか言うし。