『ごきんじょ冒険隊』
1996年発売/スーパーファミコン/RPG/パイオニアLDC株式会社
幼稚園児が主人公の現代RPG。平日は幼稚園でお勉強・おゆうぎをしてパラメータを上げ、休日はごきんじょを冒険。いわば『ペルソナ』シリーズの園児版であり(どちらかと言うと『プリンセスメーカー』の方が近いが)、『MOTHER2』っぽい雰囲気も持ち合わせている。テキストはなかなか味があり、当時の広告では会話だけで4メガを越えるボリュームであることを謳っていたほど。森彰彦によるBGMも素晴らしく、ちょっと変わったRPGが好きな人ならプレイして損は無い。
キャラクターデザインはファンタジーからレポートエッセイまで幅広くこなす漫画家・須藤真澄によるもので、本作自体も漫画化されている。電子書籍化に積極的ではない竹書房刊なので当時の単行本を探すしかないが、入手は比較的容易。ゲーム版とはまた異なるストーリーが展開されており、本作の世界観が気に入った人ならぜひ併せて読んでほしい。
1回のプレイではすべて見切れないほどのイベントがある。エンディング後、その回で未見のものも含めたイベントリストが表示されるが「こんなのもあったんだ」と驚くはず。
パラメータを上げられるのはお勉強のみで、敵を倒してもレベルアップなどはしない。
育て方によってキャラの能力が大きく変わるため、プレイヤーによって苦戦する敵、しない敵も大きく分かれるだろう。ラスボスは育成に失敗した場合はギリギリ倒せるかもしれないくらいの強さだが、スムーズにキャラを育てているとあっという間に勝ててしまう。
「せっとく」は大概のボスキャラにも有効。育成に慣れてない序盤はボスに苦戦しがちなので、せっとくに賭けるのもアリ。
ゆずぬいぐるみ、いいな~